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小さな政府



《米大統領選・予備選 :ロン・ポールが急上昇》
藤井厳喜(政治学者)

2012年1月10日、アメリカ北東部ニューハンプシャー州で、共和党候補指名争いの予備選挙が行われました。
第1位がミット・ロムニー39%、第2位にロン・ポール23%、という結果でした。
ロムニーの勝利は、順当な結果と受け止められています。一方、ロン・ポールの第2位は、多くの人々を驚かせた意外な結果でした。
ニューハンプシャー州は、比較的リベラル色が強いと言われており、ロン・ポールの支持率は、低迷していました。にも拘わらず、支持率が急速に上昇し、第2位をしめました。
選挙後のポール下院議員の演説は、殆ど勝利宣言と言ってもよいもので、会場の支持者も熱狂的でした。
やはり今年の共和党予備選の台風の目は、ロン・ポール下院議員です。

ロン・ポール下院議員は、原理原則に忠実なリバタリアンです。
しかし、このリバタリアン思想というものは、なかなか日本人には分かりにくいものです。
ロン・ポール議員の基本理念は、アメリカ憲法に忠実なことであり、アメリカ憲法が規定している個人の自由を徹底的に守り抜くことです。
個人の自由を侵す最大の脅威が「連邦政府」である、というのが、リバタリアンの認識です。
それ故に、徹底して「小さな政府」を実現するというのがリバタリアン政策の基本になります。

個人の自由を最大限に保証するという事は、リバタリアン思想の中では、即ち、連邦政府の権限を最小限に抑えるという事と同じです。
それ故に、政治的にも経済的にも軍事的にも、小さな連邦政府を実現する事こそが正義である、という事になります。

リバタリアン思想の原点は、アメリカ独立宣言の起草者であり、第3代合衆国大統領となったトマス・ジェファーソンにまで遡ります。
ジェファーソンは、「アンチ・フェデラリスト」と呼ばれ、強い連邦政府の創設に反対でした。
アメリカが独立を達成したのち、どのような憲法を創るか、で大きな論争がありました。
論争の中心点は、中央政府(連邦政府)を作るのか、それとも独立時の13州の緩やかな連合体でゆくのか、の選択でした。
初代財務長官のアレキサンダー・ハミルトンらは、「フェデラリスト」と呼ばれ、強いフェデラル・ガバメント(連邦政府)を作ることを主張しました。
これに反対したジェファーソンたちは、「アメリカは緩やかな13州の連合体として存続すべきである」と説きました。
強い連邦政府に反対したので「アンチ・フェデラリスト」と呼ばれたわけです。
※ この事は、拙著『日本人が知らないアメリカの本音』( http://www.amazon.co.jp/dp/4569797962 )第1章に詳しく書いてありますので、ご参照ください。

別の言い方をすれば、ロン・ポール議員のようなリバタリアンは、州の自治を重んじる州権論者でもあります。
例えば、ロン・ポール議員は、連邦教育省を廃止すべきであると説いています。
この事を日本人が聞くと、如何にも乱暴に聞こえるかもしれません。
何しろ、日本でいえば、「文部科学省を廃止しろ」という主張だからです。
ところがこれは、アメリカにおいては、憲法に従った主張であり、それほど乱暴なものではありません。
そもそも、教育に関して連邦政府が介入する権限はないというのが、リバタリアンの厳密な憲法解釈だからです。
それでは、公的教育が不要なのかと言えば、そういう事ではありません。

州や自治体や、地域共同体や家庭が責任を持つべきであるという考え方です。
ロン・ポール議員は、人工妊娠中絶に反対し、また、マリファナの取り締まりにも反対しています。
中絶反対は彼の医師としての道徳的良心からの主張ですが、法理論的には、連邦政府がこれを許可するのはおかしいという考え方です。
又、マリファナやドラッグ一般についても、連邦政府の規制に反対していますが、州や自治体がこれを禁止することには反対していません。
つまり、彼の主張は徹底的な分権論、州権論であるわけです。



ロン・ポール 自由の定義

2011年4月19日、ロン・ポール、「自由の定義」

liberty-defined-ron.jpg


 

お金は、かつて、金(ゴールド)や銀(シルバー)のような、
希少な商品(コモディティー)に根ざしていた。
それは、政府たちによって製造し得なかったものだ。
18世紀後半と19世紀に、第一、第二の合衆国銀行について、多くの議論があった。
1913年に、議会が、新しいお金を刷る権限を持つ連邦準備制度を創り出した。
これによって、政府は、戦争と福祉を支払うことが可能になり、
それは、また、好景気と不景気で、経済的不安定も生み出した。
我々が、それを経るたびに、政府と連邦準備制度は、
お金の商品(コモディティー)裏付けをさらに取り去った。
1971年以来、ドルは、それ自身の他には、何にも兌換できない。
それは、記号に過ぎず、政府と連邦準備制度が創り出せるドルの数に制限が無い。
その結果が、抑制無き国家の拡大、そして、
我々の生活水準を詐欺的に減じた厳しく長いインフレだった。

連邦準備制度が、最後の貸し手となるべく設立されたことが、
連邦準備制度によって叶えられる信用緩和とともに、
巨大な誤投資と過剰債務を促進した。
途方も無い規模のデリバティブズ市場、まだ解決されていない危機は、
連邦準備制度とその政策が生み出したモラル・ハザード無しには起こり得なかった。

ケインズ主義者たちは、経済が回復しなかったことに、いまも驚いて苛立っている。
引き続き、彼らの答えは、もっと速く、さらに支出して、さらに借入して、さらに債務を増やすだ。

ケインズ主義者たちは、知的討論に敗れたのである。
最も攻撃的な形態の経済計画、ファシズムと共産主義の完全な失敗の後、
ケインズ型の中央経済計画の世界的な失敗が、我々の眼前に現れているのだ。
彼らは、切る残りのカードは、一つしか持っていない。
自分たちの救済施策に同調しない者は、人々のことを心配していないのだ、
まったく同情に欠けているのだという主張である。 ※
それは、この危機を創り出した施策の焼き直しでしかないのに。
彼らは、基本的な経済政策を議論するのではなく、
同情に関する偽りの非難と皮肉で、この論点をデマゴーグすることに頼る。

知的討論を行い、思想と政策の結果を見ることを拒んでいる者たちが、
権力を維持するために、増税とインフレに基づいた移転施策の提案で、
この論点を政治化することに頼っている。
もしも、この過程の逆転を成し遂げなければ、完全なる破産によって、
我々は、まったく新しいシステムを考えざるを得なくなる。

私は、ドルが、金(ゴールド)同然であるのを見たい。
私は、銀行システムが、自由企業制の下でのように経営されるのを見たい。
それは、中央銀行が存在しないという意味である。
私は、市場において、競争する通貨たちが現れて、栄えることが許されるのを見たい。
私は、何十年間、そうした解決策を押し進めてきた。
この移行の問題は、技術上ではない。
これは、そう出来るのである。
問題は、政治上である。
紙幣(ペーパー・マネー)は、麻薬であり、政府(ワシントン)は、中毒になっている。
それでは、現実的な解決策は、何か?
ハイエクが言っていたように、我々には、通貨での選択肢が必要である。 ※
政府(ワシントン)は、邪魔せずに退いて、
人間の選択に基づいた別のシステムが自生的に現れるのを許すべきだ。
それには、競争する通貨たちに対する取り締まりを止める必要がある。
私は、やがてドルが競争で打ち負かされるのを我々は見るであろうと全く確信している。

政府は、どんな道徳体系に従うべきか?
個人たちが従うのと同じものである。
盗むな。
殺すな。
偽証するな。
やたらと欲しがるな。
悪徳を助長するな。
もしも、政府たちが、あらゆる宗教たちが認める道徳の法に従いさえすれば、
我々は、平和、繁栄、自由(フリーダム)の世界に住むであろう。
その体系が、古典的リベラリズムと呼ばれる。
自由(リバティー)は、複雑ではない。


豆長者さんのところを時々眺めては頷いています。そういえば道州制やもっと過激に幕藩体制の復活を望む人もいますね。


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